新春のおよろこびを申し上げます。良き新年をお迎えのことと存じます。
昨年中は並々ならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
東日本大震災から4度目の新年を迎えましたが、復興庁などによると、大震災と原発事故で約23万4000人が今も避難し、3県の仮設住宅では約17万3000人が暮らしています。2015年は、被災地の多くで復旧(住宅再建・インフラ再建など)が具体的な形として姿を見せる年になると考えています。
震災前から被災地では、少子高齢化・人口減少など多くの課題を抱えていました。震災後は、人口(若年世代)が流動化し、複合的な課題が生まれ一層解決が困難になってきています。これらの課題に果敢に「挑戦」し、新しいまちづくりを進めている地域では、住民と都市住民が交流を深め、「希望」を感じることが出来る、復興の担い手が生まれてきています。
私たちは、J・F・ケネディ元アメリカ大統領やビル・クリントン元大統領に「もっとも尊敬する日本人政治家」と言われた江戸時代の米沢藩主上杉鷹山公が、「米沢藩のこれから100年間の計画を立てるには、「国造り」はまず「人づくり」からと、将来藩を背負ってたつ人材育成を積極的に進めた」精神に学び、実践することが被災地を復興するために最も重要な事だと考えています。
私たち「特定非営利活動法人みやぎスマートアグリ」は、2015年度以下の取り組みを進めます。
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ビジネスの手法を取り入れた法人経営をし、信頼される法人を目指します。
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被災地住民や都市住民が「想い」を形にできるプラットフォームとしての役割を果たします。
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復興を担う人材(起業家)を育成し、これまで東北から生まれにくかった「上場」を目指す事業体となるように支援します。
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東北の豊かな復興に寄与するために、生物多様性の保存と持続可能な利用に貢献できる取組みを進めます。
本年も皆様の変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
特定非営利活動法人みやぎスマートアグリ
理事長 伊藤博章